金澤町屋継承・活用研究会の会合が金沢職人大学校(Kanazawa Institute of Traditional Crafts)の新研究室でありました。
これは、金沢の町並みや住環境の保全のために、市の委託を受けて、「歴史的住宅に関する調査研究」を行うもので、大学、専門家、市民などがその中心です。僕は主に建物調査(外観類型、保存・状態)を担当するのかなー。
京都ではこういうことがけっこう進んでいて、伝統的ないわゆる「京町屋」を残そう、という気運が市民の間でもひじょうに高い。行政もさまざまな施策をして応援しています。ところが、同じ非戦災都市で加賀百万石の文化都市=金沢では、戦前の「町屋」が急速に解体されて、空き地や駐車場になっていきます。平成11年度に11,000棟あった歴史的木造建築物は、平成16年には9、500棟にまで減少しているそうです。金沢で町並みとして整備されているのは、ひがし、にしの茶屋街ぐらい?
でもよく見ると、鳴和とか大樋町周辺の旧北國街道沿いには、戦前、いや江戸・明治期の築100年を越える古い木造建築物がまだまだ残っていますよね。この森本にだって探せばけっこうあるかも。このような歴史的建築的文化遺産(一歩手前)をこれからどうするのか。時の流れに身をまかせて、どんどん壊していけばよいのか?それとも後世に継承・活用していく道はあるのか?住んでいる人はどう思っているのか?・・・ということをみんなで勉強していく会合です。またつづきはそのうちに。
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